大切な500円玉
こんにちは☀️
こんばんは✨
今日は、亡き友人の事を思い出している。
私が、ちゃんとした【お葬式】を覚えているのは、17歳の時。
従兄弟のお兄ちゃんだった。
既に家を出て、元旦那の家で暮らしていた私に、1本の電話が鳴った。
泣きながら母から告げられた。
『交通事故で、死んだ……』
お兄ちゃんは20歳だった。
彼女の家からの帰宅道、対向車のトラックの下に入ってしまった。
救急車が着いた時、まだ意識はあったらしい。
が、トラックの下に車ごと入っていた為、お兄ちゃんを引き出す事が、出来ず、車体を切ってる間に、亡くなってしまったらしい。
当時、ドラレコなんてない。
生きてる方のいい分のみ。
棺に入っているお兄ちゃんを見たら、顔面傷だらけだった。
お兄ちゃんのお母さんは、絶えずお兄ちゃんのそばにいて、泣き続けていた。
お兄ちゃんは、長男だった。
そのお兄ちゃんが、焼き場に着いたら、お母さんは気が狂ってる程叫び、なかなか焼けなかった。
【形だけでも残しておきたい】
母なら、そう思うだろう。
私も、子供を持ち、同じ事を思う。
それから、周りで【老衰】は、あったけど、不慮の事故は、友人のあの子。
『飲みに行こう!』
『私、500円しかない〜』
『いいよ、500円出して、笑ってくれたら!』
そんな会話だった。
当時、私は最後の恋をしていた。
彼との生活は3年続いた。
半同棲だった。
Husbandの帰る家には、帰りたくなかった。
本気で、迷った、恋。
恋だったのか?愛だったのか?
今では、思い出せない。
彼の家には、私の私物が日に日に増えていった。
亡き友人と飲んだのも、彼と彼の親友と4人で飲んだ。
2人に
『結婚しちゃえ〜!』
って言われて、初めて彼が
『結婚する?』
って。
私には、忘れたられない夜になった。
そして、それは忘れてはいけない夜に変わる。
数日後、私のもとに、知らない番号から電話がなる。
家族で夕飯を囲んでいた時間だった。
『……死にました。1人静かに。』
私は頭が真っ白になった。
錯乱状態になった私に、Husbandは
『ドラマじゃないんだから!』
と、捨て台詞を吐いた。
それを私は一生憎んでいる!
『ドラマだったら、生きて返ってくるだろ!』
Husbandは反省し、二度と彼女をバカにする言葉を言わなくなった。
私は、Husbandにある一定の壁をその日から作った。
そこから始まったのが【セックスレス】
私は泣きながら、彼のもとへ行き、大泣きした。
彼はずっと抱きしめていてくれた。
彼も若い時に親友を亡くしている。
詳しく話しを聞くと……
最後に会ったのが、私達だった。
あの夜、彼女は逝ってしまった。
笑って500円出したじゃない!
バイバイする時、抱き合ったじゃない!
その500円は、使えない。
【お葬式】は身内でしたらしい。
なんでもお父さんが、恥だと言っていたらしく、お線香もあげさしてくれなかった。
後日、彼とお墓に行った。
いつも吸ってたマルボロと、大好きなビール持って。
そして、彼女のお墓を見つけ、横に名前が入っているのを見て、改めて逝ってしまった事を認識し、泣いた。
彼も手をあわせて、泣いた。
なんて事ない、飲み会が、最後になった。
それから月命日には、彼とお墓へ足を運んだ。
何もかもくるいだした。
彼の存在。Husbandの存在。子供の存在。
彼の部屋には、まだ私のモノはあるかしら?
『バイバイ』は言わないで。
『おやすみ』と言って。
Husbandと子供の生活をとった私は、卑怯者。
本音を話せば、誰もが私を憎むだろう。
彼は、私のブログの中で、出てくる双子の兄の事。
1979年4月10日生まれ。
2人、そして、名前の漢字も同じ。
毎年誕生日には、2人の名前のプレート付けて貰って。
『お子様は双子ですかー?可愛いですねー!』
って言われてニヤケてたっけ。
彼女のお墓参りするのが、年々辛い。
隣りにいた彼も、今はいない。
彼女の存在をHusbandは知らない。
会わせた事が、なかった。
今思えば、彼女に会わせておくべきだった。
彼女の笑顔は、最高なんだ!って知ってる人に会いたい。
私、捨てて来たモノが
大きすぎる。
私から、離れて行ったモノが
多すぎる。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
今、私がみつめている人、モノ
私から離れないで。
私を忘れないで。
忘れられるぐらい、悪いヤツだけど。
20代……見てたモノ
30代……見てたモノ
今は、去り。
老後はHusbandと過ごすのだと、40代で気づく。
もぉ、誰も、自ら死に急いで欲しくない。
と、言ってる私が、逝ってしまったり。
500円、神棚に置いて
誰も、何故500円が置いてあるのか?を
知らない。
『どんな顔してましたか?』
『まるで、753の時のように、可愛い顔をしてましたよ。』
彼女のお母さんから、言われた。
お父さん、お母さんに、まだまだ甘えたい時期だね。
彼女も、最後は、甘えたかったのかな?
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